「ママ行かないで」に勝つ方法

結論、「ママ行かないで」に勝つ方法はありません。

魔法の言葉を求めて開いてくださった方、ごめんなさい。
どんな時でも親も子も気持ちよく出かけられる魔法の一言があれば、私も知りたいです。

家族、仕事、趣味、持っているものはたくさんあるけど自分の時間をどう使うかは自分次第。(選択できること自体が幸せなことですが。)
起業前のほぼ100%の時間を自分と家族のために費やした主婦の生活も、一転してWワークで家族も仕事もギュッと濃縮した生活も、どちらも自分で選んだ過ごし方で、私はどちらも好きです。
どんな生活だって夫が家にいるにも関わらず「ママがいい」と泣かれること、よくありました。今もたまにあります。
勝ち負けで言うと「行かないで」と言われたところで本当に外出をやめることは出来ないので、その場では毎回ママの勝ちかもしれません。
しかしこの「行かないで攻撃」はボディーブローのように後から効いてくる。毎日少しずつ積み重なって、澱のようにママの心に溜まっていくんですよね。保育園を増やすより、この状況で子供が笑顔になる魔法の言葉を見つけてくれた方がワーママの助けになります(笑)
疲れが残っている時なんかは特に「どうして子供に寂しい思いをさせてまで出なくちゃいけないんだろう、私は悪い母親だ」という考えが頭をよぎります。
-いつまでも赤ちゃんみたいに泣かないで、と子供を否定する言葉を言ってしまったり
-なぜ仕事に行くのか、意味のない説教をしてしまったり
-行かないと怒られる、と他人のせいにしてしまったり
親は何を言っても目の前にある子供の寂しい気持ちを変えることはできないことを分かっているし、子供もまた何度行かないでと言っても行ってしまうことは分かっているのに、繰り返されるやり取り。

では目の前からほんの少し先に目線を上げてみたら?
行かないでを振り切って仕事に行くママを見送った子供は、30秒後にはケロッとしてYouTubeを見ていたりします。
もし仮に行かないでを振り切らずに約束を断って子供を抱きしめたとしても、30分後にはどうせ家に居るならと家事をし、やっぱり子供はYouTubeを見ていたりします。
どっちにしたってママの心には(寂しい思いをさせちゃったな)か(やっぱり行けば良かったな)の気持ちが残る。

では、うんと先に目線を向けてみたら?
20年後、「ママ行かないでって泣かれて大変だった」と言っても、子供はほぼ覚えていないそうです。先輩ママたちの証言。

どうせ覚えていないから無視して外出しようと言っているわけでも、夫がもっとサポートするべきと言ってるわけでもないです。
子供の気持ちも外出しなきゃいけないという事実も変えることができないなら、変えられるのは自分の気持ち。

「ママ行かないで」を「ママ大好き」に脳内変換。
すると「ごめんね、行ってきます」じゃなくて「ありがとう、行ってきます」と言えるので、少し気が楽になって溜まるものを減らせるかもしれない、というのがチョコさんなりの魔法です。